ごあいさつ
こんにちは。フリハタです!
今回は私が実際にDTM初心者だったころの経験を踏まえ、
必要だった機材、不要だった機材をご紹介いたします。
ぜひ参考になさってください。
必要・不要の目安はどう決めるの?
これが分かれば苦労しないのですが、
私個人が思うことは、今自分の作業にストレスがあるか・ないかです。
「あーあの時あれ買わなかったら…。」なんてざらに起こるのがDTM業界。
実際私は某楽器店でこれまでに○百万と使ってきましたが、
不要な買い物のほうがはるかに多かったです。(笑)
MIX、歌ってみた、ボカロ、バンド活動
全てに手を出していた私はきっといいカモだったのでしょう。
「ギターリストなら最低限10万以上のギターじゃないと」
「シールドやケーブルは高価なものじゃないと…。」
そう言われるとなんだか不安になってきますよね?
その人たちの言うことにも一理あります。
「必要な時に買い直したりすると余計に金がかかる」
「最初からいいものを使ったほうが成長する」
果たして本当にそうでしょうか?
いくら高価なものを買っても、使い越せなければ意味ないです。
個人的には最低限の品質が確保されていれば問題ありません。
機材欲は連鎖する
例えばエレキギターを購入するとします。
エレキギターから音を出すためには、次にアンプが必要になってきます。
そして各種エフェクター、自前のキャビやヘッド、
あげるとキリがありませんが、俗に言う機材沼ってやつですね。
DTMを始める方は大半が演奏経験があったり、楽器をたしなんでいたりと、
少なからず音楽に関わりがあると思います。
そしてその気持ちのままDTMを始めてしまうと…。
いつの間にか目的を忘れ、機材欲に翻弄されてしまいます。
人それぞれ目的は違いますが、DTMは作曲がメインです。
いつまでも上達しないとやる気も持続しません。
「機材の購入や環境を変え続ける事でやる気がでる!」
って人は全然問題ありませんが、
これから本気で作曲家を目指していくならば、
機材をこだわるよりも技術に投資した方が賢明です。
楽器店員は専門家ではない場合がある
楽器店員と聞くと
「機材のスペシャリスト」「何でも知ってる専門家」
みたいなイメージを持つ方も、少なくないのではないでしょうか?
しかしながら長年その世界に身を置くと、色々なことが分かってきます。
ココに注意
・趣味の延長線レベルの知識
・過度なテックオタクで実戦経験無し
・バイト先がたまたま楽器店だった
・昔バンド活動をやっていただけ
言い方は悪いかもしれませんが、こういう方少なくありません。
そして学生の頃はこういう方たちを無条件で信用していました。
「高い機材を購入してもアフターケアが無い」
「商売なので必ず私情がはいる」
ネットとは違い対人だし大丈夫かと思いますが、
売り逃げされることもザラにあります。
”必ず専門性を確かめて下さい。”
それが分からない場合は、そこで買うのはオススメできません。
学生の場合はもっと慎重に
これからバンド活動やDTMを始めようと思っている学生の方は、
ボーカル決めや機材探しでさぞ盛り上がっていることでしょう。
そんな青春に水を差されないためにも、
正しい知識は身に着けておきましょう!
「安い機材はなぜダメなのか?」「その機材はなぜ必要なのか?」
せっかく買ったのだから使おうでは、本末転倒ですからね。
安い楽器はなぜダメなのか?
昨今コロナウイルスの流行もあり、
在宅で出来る楽器演奏や、DTMをやる方の数は上昇傾向にあります。
そしていざ何かを始めようとすると初めにぶつかる問題、
「楽器の値段問題」
巷では安かろう悪かろうが信条のようですが、
はっきりいって”個体差”これにつきます。
ずいぶんと投げやりな回答だな!と思われるかもしれませんが、
楽器は値段に関わらず、品質差や個体差がまちまちです。
よく検証動画などでも、高いものと安いものを比べていますが、
人それぞれ環境や個体、技術に差がある以上は、
データとしての価値はあまりないと個人的には思います。
また楽器店で試し弾きをして、ネットで購入したとしても、
全く同じ結果は得られないでしょう。
特にDTMなどでギターやベースを、演奏して録音したりする場合、
その違いはより顕著に表れます。
アンプから出力している時は、気が付きにくいのですが
ノイズがひどかったり、よく聞いたら好みの音質ではなかったりと、
ライン録音する時に気づいたりします。
楽器店などでは対応してくれる場合がありますが、
ノイズや音質は設計上、初期不良には該当しない場合が多く、
返品交換の対象外なことがあります。
DTMやレコーディングで使う場合は、あらかじめそれを想定して選定しましょう。
アフターケアが迅速な分、楽器店の方が個人的には安心です。
問題は後からでてくると原因特定が困難な場合が多いので、
買った時点の状態を細かくメモしておくとよいでしょう。
YAMAHA エレキギターセット
こういったセット商品の場合、付属品の質はお世辞にもいいとは言えません。
おまけ程度に考えておくとよいでしょう。
ですが弦やシールド、ピックはあくまで消耗品ですから、
結局は買い直すことになります。
弦やシールドは直接音の良しあしに関わってくるので、
すぐに交換してもよいでしょう。
今すぐ楽器を始めたい方には、もってこいの商品だと思います。
エレキギター弦エリクサー 09~42
09~42はもっとも柔らかく、初心者の方や女性におすすめです。
YAMAHAのアコギセット
ココがポイント
・DTMやレコーディングをする場合、それを踏まえて選定する
・初期不良の対応範囲を確認しておく
・無名なブランドはなるべく選ばない
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DTM初心者の頃に買ってよかった機材
お待たせしました!ここからは私が初心者の時に、
購入してよかった機材、これは必要なかった機材を
あくまで主観でご紹介させていただきます。
①ヘッドフォン
ヘッドフォンはDTMをするうえで欠かせないものですね。
録音からMIX作業まで常にともにいる存在。
今は「ONZO」というヘッドフォンのサブスクも存在します。
最初からヘッドフォンを買うのにためらいがある方は、
一度このようなサービスで試してみるのもアリです!
業界標準「SONY MDR-CD900ST」
初めて手にしたヘッドフォンはこれでした。
もう語りつくされているほど、定番中の定番
「赤帯」なんて呼ばれたりもしますね。
実際に使っていた感想は
- 音に飾りがなくとてもフラットな音質
- パッドが薄いので装着感は普通
- 本体が軽いので疲れにくい
- 値段が安めなのでエントリーモデルとしても手を出しやすい
- パッドは後から変更が可能
- 装着部の素材がもろい
- ケーブルは取り外せない
「Audio Technica ATH-M50x」
よくSONYと比較されるのがこちら
低域がより鮮明で聞き取りやすい印象です。
- 低域が聞き取りやすい
- 装着感はしっかりとあり包まれる印象
- 人によっては側圧が強めに感じる
- 素材がもろく剥がれ落ちる
- ケーブルは取り外し可能
②オーディオインターフェース
録音するならインターフェースは必要です。
ギターやマイクなどを繋ぐ際はこちらを使います。
また再生音も高音質になるので、精密な作業には欠かせません。
定番UR22c
- 32bit/192kHz対応
- レイテンシーフリーのDSPモニタリング
- コンパクトで持ち運びやすい
※接続方法をご確認ください
音質にこだわるならMOTU M4
- ハイエンドのインターフェースでも使用されているESS sabre32
- 音質がこの値段帯ではよりクリアな印象
- レベルメーター搭載
③MIDIキーボードは要注意!
個人的にはあまり優先順位は高くないです。
しかも卓上のスペースをかなり独占します(笑)
各打ち込み音のモニターにしか自分は使いません。
購入する時は鍵盤の数を見ましょう。
88鍵は正直必要なかったと思います。
鍵盤を駆使した作曲をする方は、
打ち込むより弾いたほうが早いでしょう。
そうでないなら卓上スペースを圧迫するので、
コンパクトなものを置くか、使わないのもアリです。
色んな方のデスクを見ると、必ずおいてある印象ですが、
必ずしも必要なわけではありません。
とにかくコンパクト!M-AUDIO key station mini32 mk3
④モニタースピーカー
モニタースピーカーの有無は賛否両論ですが、
私は必要だと思いました。
初心者の頃って平気で何時間も作業して、
気づいたら夜なんてことザラにあります。
そんな時に長時間ヘッドフォンで作業していると、
耳を壊したりと聴力低下の原因になります。
そんなときはモニタースピーカーとうまく併用して、
作業をするとよいでしょう。
実際私は長時間ヘッドフォンで作業して、
片耳壊して耳鼻科にお世話になりました(笑)
まだ不要だと感じている方は、
安価なものから、もしくは見送っても大丈夫です。
入門に最適 YAMAHA HS-5
- 飾りが無くフラットな音質
- デスクにおいても映えるデザイン
- 少し大きいのでデスクの幅をとる
⑤マウス(トラックボール)
マウスもかなりの頻度で使用します。
従来のマウスを使用していると、
可動域が広く卓上の機材が邪魔になりがちです。
そんなときにトラックボールマウスを導入すると、
足りなかったデスクスペースにゆとりが生まれます。
操作に慣れるまで少し時間がかかると思いますが、
慣れてしまったら戻れなくなります。
親指でトラックボールを操作するタイプは、
長時間作業していても手首に自重がかかりにくく、
個人的には手首が痛くなりにくい印象でした。
私は今Kensingtonのexportmouseを使用してますが、
本体に重みがあり安定感があるため作業に集中できます。
パッドを使うことに慣れている方は、
トラックパッドもオススメです!
ロジクール m570t
エレコム DRBK
DTM初心者の頃に買って失敗した機材
ここからはよく考えると必要なかったなあと感じた購入品になります。
もちろん機材は目的があって然るべきなんですが、
どうしてもその場のノリやテンションで買ってしまうんです(笑)
学生時代は特にお金がなく、もっと慎重に機材選びはするべきなのですが、
無駄買いしすぎて、いつも欲しい機材が出た時は金欠でした。
そうならない為にもまずは優先順位を付けましょう。
そして何故必要なのかわからないうちは、
購入するのを避けたほうが賢明です。
①MIXプラグイン
よくみかけるこういったセットのプラグイン。
当時は楽器店で5万円程度でした。
プラグイン系統のものはよくセールをしており、
「あっ安い!買っちゃおう!」ってなりがちなんですが、
そこをグッと堪えてください。
例えばセールで2万のプラグインが1万円になっていたとします。
「これだけの内容でしかもそれが1万も安くなっている!」
そう思ったら最後気付いたらカートに…。
そして購入後MIXのやり方が分からず、適当にかけまくる。
変化が実感できずにいつの間にか触らなくなる。
私は当時こんな感じでプラグインを買っても、気付いたら倉庫番に…。
なんてことがとにかく多かったです。
「これからきちんとMIXを学ぼう!」
そういった心意気の方は、購入してもいいかと思います。
今はDAWソフト付属のものでもかなり高性能です。
そういったものと兼用するのもアリでしょう。
使わないものがいくら安くなっていても、
どうせなら使うものにそのお金を充てたいですよね。
②各種音源のプラグイン
おいおいプラグインに恨みでもあるのか?
って思われるかもしれないんですが聞いてください。
例えば自分の曲がなんかつまらないなって感じた時に、
ネットサーフィンでこういったものに行き当たると思うんです。
「プロはこういった音をいれたりしてるんだ」
「なんかいっぱい入ってるし、これ一つでなんでも出来そう」
いやちょっと待ってください!
確かに今ではめちゃくちゃお世話になってますよ。
でも初心者の頃に必要だったか?って言われると、
正直そこまで必要では無かったと思います。
これに限らずこういったソフトウェア音源は平気で、
何万もしますから検討は慎重にしましょう。
例えば6万円の音源を買わなかったとします。
その6万円で新しいインターフェースや、ヘッドフォン
デスクが狭いなら新しいデスクや昇降機能付きデスク。
今抱えている不便を解消出来てします。
やはり長時間の作業を強いられるDTMにおいて、
ストレスない環境作りは最優先事項と言えるでしょう。
おわりに
いかがだったでしょうか?
プラグイン系統のものはセット内容的に、
少しオーバースペックなものが多い印象です。
使わない音源やいつ使うの?みたいな音源が多い場合は、
ループマスターズなどの音源のサブスクを使うのもアリです。
1から作ることもまた創作する上では大事なことですが、
個人的に作業効率は最も優先するべきだと思っています。
以上長くなりましたが今回は必要・不要についてでした。
主観多めの話にお付き合いくださり、ありがとうございました。
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