こんにちは。フリハタです。
僕は作曲を独学でしておりましたが、はっきりいって少し不安でした。
なんとなくギターを始めて、
楽譜が読めるより先にコードが弾けるようになって、
バンドを組んでコピーして、
自分で曲を作りたいと思って作曲を始めました。
ですが、正直言って思うような結果は出ませんでした。
毎日ひたすらギターを弾き、膨大な数の曲を聴くことが
成功への近道だと思っていました。
「あのアーティストは楽譜が読めないから」
「音楽理論を学ぶなんてロックじゃない」
と凡人の自分に言い聞かせ続けていました…。(笑)
question
どうやったらプロみたいな曲が作れるのだろう…。
もちろん感性や才能を否定する気はありませんし、
趣味や遊びで作曲していたならここまで落ち込むことはなかったと思います。
そんなセンスも感覚も月並みの僕も
初めは気付いていなかったことがあります。
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目次
第一の関門「コード進行」
まず何も知らかった僕が最初に思ったこと。
それは「コード進行を学ぼう」でした。
その為にいろいろな教本や動画を読み漁りました。
ポイント
・カノン進行
・王道進行
・4536
・小室進行
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途方に暮れた僕は、一日でその教本を売りに行きました。
そして「この教本は分かりづらいから」と新たな教本を買っての繰り返し…。
正直かなり無駄な出費でした(笑)
だって教本書いてる人は素人じゃないし、
専門用語ばっかりで意味不明。
しかも表面的なことばっかり書いてあって、
基礎が書いてないんだから分かるわけがない。
そんなときにカンナ先生に出会い、一喝されました(笑)
![](https://hitomanaongaku.com/wp-content/uploads/2023/07/IMG_0834-コピー-150x150.jpg)
そして何も知らない僕はつい、こんな質問をしてしまっていました。
なんか良いコード進行ありますか?
point
「なんか良いコード進行教えてください!」
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コード進行自体は教本に書いてある通りですが、
知識がない状態で、コード進行に手を出すのは危険なんです。
最初これを聞かされた僕は
「音大出身者に俺のなにがわかるんだ!!!」と、
某忍者アニメの彼みたいに闇落ちする寸前でした(笑)
そしてそんな僕に一つの疑問が浮かびます。
最初に触れる初歩的なことじゃないの!?
![](https://hitomanaongaku.com/wp-content/uploads/2023/07/1-150x150.jpg)
![](https://hitomanaongaku.com/wp-content/uploads/2023/07/IMG_0834-コピー-150x150.jpg)
コード進行を理解するのに必要な音楽理論の知識はざっくり言えば、
・スケール(音階)
・コード(和音)
この2つの知識・用語を学んでいればコード進行のテキストも理解できるはずなんです。
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作曲ノウハウなどを見ても、こんなことが書いてあります。
「曲を作るにはコード進行を学ぼう!」
「まずは簡単なコード進行でワンフレーズ作ってみよう!」
曲を作る際に必要な「コード進行」を理解するには、
他の知識も必要になるということはなかなか書いてないんですよね。
コード進行を学ぶために必要なこと
「音楽理論」って名前で呼ぶと難しそうに聞こえますが、
中身は意外にそんなに難しくないんです。
コード進行をパッと教えてもらって曲を作っても、
いつまでも自分じゃコード進行を決められるようにならない。
独学でコード進行を決められるようになりたいなら、
まずはスケールやコードを学んで基本を知ること。
フランス語を知らない人にフランス語で書いてある小説を読んでと言ってるくらい
無謀なことだということ。
逆を言えば、フランス語が理解できれば簡単に小説の内容は理解できますよね。
音楽だって同じです。
学ぶ順番さえ間違えなければ、ちゃんと理解できます。
ポイント
・コード進行を理解するためには、まず理解するために必要な「カギ」を学ぶのが近道
・楽譜などで触れたコード進行は、あくまで定型文のようなもの
・基礎は意外と簡単!悩む時間を学ぶ時間に変えよう!
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第2の関門「メロディーをつける」
僕は曲に「メロディー」をつけるのがとても苦手でした。
なぜならあまり歌うことが好きじゃなかったから!!!
そんな声高に叫ぶことではありませんが、当時の僕は
歌うのは嫌いだけど、なんとか曲にメロディーをつけたいと思いました。
そしてライブで弾き語りをしたり、バンドでボーカルを担当したりして
メロディーをなんとかものにしようとしたんです。
その結果!!!
メキメキ成長した僕は、良曲をジャンジャン作り大成功!
なんて上手くはいかず、長い間途方に暮れていました。
ですが悩めば悩むほど迷宮に陥るのが、音楽というもの。
結果としてコードだけではなく、メロディーにも笑われる始末…。(笑)
やっぱり才能がないとダメなんだろうか?
そしてまた闇雲に歌のコピーだけを繰り返す毎日…。
当時の僕はひたすら歌を歌うことで、ここから脱却しようとしていました。
メロディーはスケール(音階)の中から決めよう!
ここまでなら独学で大体の人がたどり着く範囲でしょう。
そして教本に書いてある通りに、
慣れないうちはコードの構成音でメロディーをつけましょう。
まずは簡単なCメジャーにメロディーをつけてみよう!
それが出来たら苦労してないわ!!!
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みなさんも、きっとそんな風に思った事でしょう。
そうやって学ぶために手に取ったはずの教本なのに
それに悩まされるのは正直、嫌になりますよね。
ですからそうならない為にも、何度も言いますよ?
まずは基礎を学びましょう!と
うるさく言うようですが大事なことなんです。
メロディーの印象を決める「メジャー(長調)」「マイナー(短調)」
では、だいたいどんな順番でメロディーを決めていったらいいのか。
カンナ先生にざっくりと答えてもらいました。
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これはざっくりでいいです。
明るいのか、暗いのか。そんな感じでいいです。
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![](https://hitomanaongaku.com/wp-content/uploads/2023/07/IMG_0834-コピー-150x150.jpg)
15種類ずつしかありません。
明るいか暗いか。
どっちにするか決めるだけでも候補を半分に絞れるんです。
こんな簡単そうなことも、一人じゃ分からなかったんです。
道のりを少し教えてもらった僕は、だんだん
「音楽理論って、先入観で "難しい"とか "必要ない" とか思ってただけだった…?」と気づき始めます。
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①「明るい」か「暗い」かを決める
②実際に楽器で音を鳴らしながら、
各15種類からイメージに当てはまるスケール(音階)をだいたい絞る
③決めたスケールを意識しながら実際に歌ったり、
ボーカルが自分以外の場合は歌う人(音域や声色)によって一番低い・高い音を決める
だいたいですが、こんな感じですかね。
ここで必要になる知識やスキルは、
・スケールの「明るい」「暗い」
・スケールの種類
・楽器でスケールをなぞることができる
これは、楽器の演奏さえできれば、あとは音楽理論でスケールを理解するだけです。
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まずは入門から
作曲家は元々演奏家であったり、ピアニストであったりとその経歴は多種多様です。
音楽大学や専門学校で学んだ人もいれば、独学でも活躍するアーティストもいます。
ただ何の努力もせずに、知識や能力を身に着けた人は一人もいませんよね。
教本などを買っても挫折してしまう要因は、その努力を教本一冊で済ませようとしているからだと、
個人的には思います。
バンド活動や発表会、楽器練習や勉強ときちんと両立していくことで、
こういった教本の価値はより高まるのだと思います。
まずは入門編から!
えっ!?ジュニアクラス?と思いますが、まずはここから学ぶのが賢明でしょう。
子供のうちに理解できないことが、自動的に大人になればできることなんて
基本的に専門知識を要する分野ではありえませんよね。
少し退屈そうに見えますが、わからない教本に苦しまされるよりも
まずはわかることを増やしていきましょう!
\超簡単に音楽理論を学べる・学び直す「入門シリーズ」の記事はここから👇/
おわりに
音楽理論を学んだ今、僕はこう思うんです。
![](https://hitomanaongaku.com/wp-content/uploads/2023/07/1-150x150.jpg)
絶対に学ばなきゃ、作曲できないわけじゃないと思います。
知らなくても、中には出来てしまう人もいるでしょう。
ぶっちゃけ僕も、音楽理論がこんなに作曲を楽にしてくれるとは思ってなかった。
でも、学ぶ順序さえ教えてもらえれば難しい勉強ではなかったんです。
これは僕の体験談です。
全員に当てはまるものじゃないかもしれません。
このサイトは、僕のように行き詰ってしまったり困っている人が、
いつでもカンニングペーパーを見返せるような場所です。
もし作曲や演奏で行き詰ったら、いつでも何度でも確認してください。
僕も、未だに見返すことがありますから(笑)
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