今まで学んできたルールの総集編になります。
今回も、手順を詳しく画像つきで解説していきますので、
一緒に学んでいきましょう♪
※「完全コース」とか「長・短コース」って何?という方は、
↓下にリンクを貼っておくので、確認してから進んでください。
こちらもCHECK
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【講師が解説】音楽理論の登竜門「音程」完全コース?長・短コース?完全攻略|第2弾
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こんな方におすすめ
- 「音程」を理解して、コード(和音)やキー(調)を取り入れた作曲がしたい
- 学生時代、少し音楽理論を学んだけど忘れてしまった
- 音程の数え方や、「完全」「長・短」については理解している
目次
【重要】音程のコース
音程が狭くなるか・広くなるかで度数の前に付く単語が変わる話をしました。
詳しくはこちらの記事をチェック!
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完全攻略【講師が解説】音楽理論が難しいのは嘘!「音程」は共通言語?|第3弾「増・減」
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もう一度、図で確認しましょう!
例えば、「完全」の1・4・5・8度からはじまった場合、
ポイント
・一つ広くなれば「増」
・一つ狭くなれば「減」
となります。
「完全」「長・短」それぞれのルール
今回の「シャープ・フラットが付いた音程の求め方」は、
「完全」「長・短」それぞれのルールを知っている必要があります。
音楽理論で「難しい」と壁にぶつかってしまう原因で一番多いのは、
順番に学んでいくべき工程を飛ばしてしまうことです。
それぞれ詳しく解説した記事を貼っておくので
「知らないよ」って方は確認してから先に進んでください。
【↓長・短コースの求め方】
長・短コースはこちらをCHECK
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【講師が解説】爆速で解ける!長・短コースの2・3・6・7度のルール|音程編・第4弾
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【↓完全コースの求め方】
完全コースはこちらをCHECK
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【講師が解説】特例は2つだけ!完全コースの1・4・5・8度のルール|音程編・第5弾
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シャープ・フラットがついた音程を解く
いよいよ、「音程」の応用編です!
シャープやフラットなどが付いた場合の求め方を学びましょう!
(例題1)
①まず度数を確認する
「ソ」から「レ」は、ソ・ラ・シ・ド・レで5度となります。
②完全コース、長・短コースのどちらに属するか確認
5度は「完全」に属す度数でしたね。
③まずシャープ・フラット無しで音程を求める
「完全」に属する度数は、特例の2つ以外は「完全」が付くと話しました。
今回の例題は特例には入っていないので、
シャープ無しで考えると「完全5度」となります。
④シャープ・フラットを付けて答えを求める
今回は、上の音「レ」にシャープがついています。
音程の幅が広がったのか、狭まったのか画像で確認してみましょう!
広がったことがわかりましたね。
ここでもう一度コースの画像を見てみます。
【完全5度】の幅がひとつ広くなったので、
回答は【増5度】となります。
例題2
①まず度数を確認する
「ミ」から「ソ」は、ミ・ファ・ソで3度となります。
②完全コース、長・短コースのどちらに属するか確認
3度は「長・短コース」でしたね。
では短か長か見てみましょう!
③まずシャープ・フラット無しで音程を求める
半音(画像でオレンジになっている鍵盤)を含む場合、
「長・短コース」の2度と3度は「短」になるルールでしたね。
よって、フラット(♭)無しの段階では「短3度」となります。
④シャープ・フラットを付けて答えを求める
では最後にフラット(♭)を付けて答えを求めましょう!
鍵盤で動きを見てみます。
「短3度」の幅が1つ広がったので
回答は【長3度】となります。
実際によくある間違え
音程の問題を教えていて一番多い間違えを紹介します。
この覚え方は絶対にしないでください!
NGな考え方
シャープだから広がる・フラットだから狭まる
この間違え方は、初心者の方や独学の方関わらず非常に多いです。
実際に音高生でもよく間違えていました。
「シャープだから・フラットだから」ではなく、
鍵盤をイメージしたり、簡単に絵で鍵盤を書いたりして
広がっているか・狭まっているか判断できるようにしましょう♪
練習問題
【問題1】
【問題2】
【問題3】
おすすめ音楽理論教本3選
オススメ本①
カンナ一押しポイント
「わかりやすい」と書いてありますが、自分で言うだけあって本当にわかりやすい!
音大受験に特化した教本なのも推せる。黄色い本の前に買ってほしい一冊。
オススメ本②
カンナ一押しポイント
勉強嫌い!文字読むと眠くなる!そんな人は、まずこれを買って読んでみて。
入門に最適だし、絵も綺麗で見やすい。書いてくれた人ありがとう…泣
オススメ本③
カンナ一押しポイント
吹奏楽部出身の皆さん集合。今ある知識で楽典が学べる本があります!
部活にも役立つし、楽典も学べる。ゴールド金賞って言い方、吹部だけ?
オススメ本④
楽典―理論と実習 読みやすさ: 難易度: 実践度:
- 価格 ¥2145
- 「楽典‐理論と実習‐」
- 239ページ
- 石桁真礼生、他 著
カンナ一押しポイント
「黄色い本」と呼ばれる超有名な教本。簡単な教本ではないので、
最終的に解けたらいいよね!という王道な教本でございます…。
オススメ本⑤
カンナ一押しポイント
「結局、先生の一番オススメはどれなの?」これでございます。
これのいいところは、項目ごとに説明がわかりやすく書いてあるドリル形式。
説明を読んだ後すぐに簡単な問題を解く実践型が一番いい。
学んですぐ身に付くんです、楽典のレッスンで必ず使います!
まとめ
ポイント
【手順】
①まず度数を数える
②「完全コース」「長・短コース」のどちらに所属するか確認
③まずシャープ(#)・フラット(♭)無しで音程を求める
④最後にシャープ(#)・フラット(♭)を付けて答えを求める
今回はシャープ・フラットのついた音程の求め方を学びました。
音程編は無事マスターできましたか?
もし、つまづいてしまったらいつでも音程編の記事を最初から読んでみてください。
実際のレッスンでも「音程」を学ぶときは
わからないことを一つずつ確実に潰して進んでいくようにしています。
音楽理論の全般に対して言っていることですが、
「わからなくなったら、説明した図や画像をどんどんカンニングしてね!」
これに尽きます。
反復して見ることで、気づいたら頭に入ってる状態になります。
では本日も、最後まで読んでいただきありがとうございました♪