質問コーナー 音大受験

【音大卒の講師が本音で答える】「練習が嫌い」は強味になる!集中力をアップさせる方法

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質問コーナー第2弾!

今回も、【ピアノ奏者】兼【講師】であるカンナ先生に本音で答えてもらいたいと思います。

お知らせ

質問は、お問い合わせ・公式LINEから常時募集しております。

・ピアノや楽器の練習・レッスンについて
・音大出身者に聞いてみたいこと
・ピアノ奏者への疑問

など、周りの人には聞けない些細な疑問なども大歓迎です!
送っていただいた質問は、質問コーナーで回答しております。

フリハタ
こんにちは!このサイトの編集のフリハタと申します。
では、当サイトの講師「カンナ先生」に
さっそくいただいた質問に答えてもらいましょう!

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「練習に集中できなくて、譜読みが終わらない。」

音楽高校に通っています。
練習に集中できないので、課題の譜読みが終わりません。
先生にいつも注意されていて、ピアノがあまり好きじゃなくなってしまいました。
ピアニストになる夢も、厳しいのかなと思っています。

あと、周りの上手い子と比べてしまいます。
そんなに練習しているように見えない子よりも下手で落ち込みます。
練習しなきゃいけないことは分かっていても、
なかなか練習に気持ちが向きません。
練習が苦手な私は、やはり向いていないのでしょうか?

こんにちは!ご質問ありがとうございました。
かなりしんどい思いを抱えて音楽に向き合っているのが分かりました。
質問に答える前に、少しお話をさせてください。

カンナ先生

どんなに素晴らしい先生の言うことでも「絶対」はない

これから答える内容は、私カンナが思う答えです。

どんな先生が言う言葉も、「絶対」はありません。

何が言いたいかというと、
あなたの気持ち以上に大切な言葉は無いという事です。

「この先生の言うことを全て守れば、絶対上手くなれる!」
という方法は残念ながら無いと思っています。

時代・環境・人間性などによって、全く同じ人生を歩むのが難しいのと一緒です。
成功談は魅力的ですが、人間が違う時点で「絶対」はないんです。

信じたい言葉は信じる、疑問を持ったら疑う。
相手が先生であっても、全て飲み込む必要はないんです。

まあ、だからと言って歯向かうのも角が立つのであまりオススメしませんが…(笑)

「話は、アドバイスの一つとして有難く聞こう。でも、全てを自分の中に取り込まなくてもいいんだ」

これくらいの気持ちで聞いてください。

長くなりましたが、さっそく質問に答えていきますね!
カンナ先生

 

弱点が分かっている=チャンス

私が今まで出会った、
各分野で成功していたり、長けている人には一つ共通点があります。

ポイント

「自分の弱点を認め、その対処法を知っている」

ということです。

弱点を認めないと、いつか成長は止まってしまいます。
自分の弱点が分かっていることをチャンスだと思ってください。

今回の場合、弱点は「練習に集中できない」ということですね。

では、練習に集中できない原因を
いくつか実例で質問してみます。

 

①「自分に合った場所」で練習できていますか?

家と学校のレッスン室だと、どちらが練習しやすいですか?
カンナ先生

ポイント

まず一つ目の解決策は、自分に合った場所で練習することです!

学校の練習室はだいたい無機質で、楽器と備品くらいしか置いてありません。

家は、防音室などでない限りいろんなものに囲まれた環境にピアノが置いてある場合が多いです。

無機質な方が集中できるタイプもいれば、
多少ごちゃごちゃしている方が落ち着いて練習できる人もいます。

これは完全に好みなので、色んな環境で試してみてください。

例えば

練習場所

・学校の練習室
・家
・楽器店やホールの貸しスタジオ
・その他、ピアノが借りられる環境

挙げた以外でも、思いつく場合限り全て試してみてください。

ちなみに私は音楽高校時代、学校の無機質な練習室が一番集中できました。

しかし、よく人が通る位置の練習室だと気が散って集中できなかったので、
あまり人通りのない練習室を一生懸命取りに行ってました(笑)

人目を気にせず、落ち着いて集中できる環境を
用意することが大切だと思います。

 

②「選曲」先生に任せていませんか?

練習に身が入らない方に質問です。

 

今、弾いている曲は自分の弾きたい曲ですか?
カンナ先生

 

かと言って、好きな曲ばかり弾いていられるわけじゃないのが現実です。

しかし試験の課題が、エチュードやソナタなど決まっている場合だとします。

どうでしょうか。

でも、先生に言われた曲を弾くのが当たり前になってるし…。

そう思った場合は、少し聞いてください。

 

エチュードやソナタの中で、好きな曲すぐ言えますか?

課題がエチュードだったとします。

エチュードは何十曲もありますよね。

その中から、自分の好きな曲・弾きたい曲を言えますか?

曲を知らなければ、言えないはずです。

好きなアーティストのアルバムでも、1番好きな曲・あまり聴かない曲があるように、
エチュードの中でも好みがあるはずなんです。

レッスンで曲決めをするとき、先生に全部任せてしまうのは勿体ないです。

 

色んな曲や演奏を聴く人は、上手くなっていく

これからは、レッスンの前に自分で色んな曲を聴いてみてください。

電車通学やバス通学の方は、好きな曲のプレイリストを作って聞いてみてください。
耳は、聞けば聞くほど育ちます。

もしかしたら、ソルフェージュなどの成績も上がってくるかも…?

ポイント

・好きなピアニストが弾いていた
・映画やドラマなどで使用されていた曲
・YouTubeで色んな曲を聴いてみる
・憧れの先輩が弾いていた曲
・今の自分には難曲かもしれないけど、卒業までに弾きたい曲

こんな感じで好きな曲をリストアップしてみてください。

 

先生に、自分の好みを伝えて!

先生に対して、なんだか遠慮してしまう方は多いと思います。

私も昔はそうだったので、気持ちはとてもよく分かります…!

しかし、先生になってから「言ってくれた方が嬉しい」ということに気が付きました。

先生たちも、生徒が楽しく弾いてやる気を出して、上手くなっていってほしい気持ちでいるからです。
「弾きたい曲を何曲か書いてきたんですけど…!」なんて言ってくれたら、
先生からしても、とっても嬉しい発言なんです!!

かと言って、提案した要望が絶対に通るわけではありません。

その時期によって、あなたの抱える課題も違います。
それは、先生が一番よく分かっていると思うので聞いてみてください。

もし選曲で要望が通らなかったとしても、
次の試験・演奏会で弾かせてもらえるかもしれないので落ち込まないでください!

こういう要望は、レッスンの先生にどんどん伝えていってください!!
カンナ先生

先生も、意欲のある生徒を押さえつけるようなことはしません。
もし現段階で難しい曲でも、好みが分かれば「こんな曲はどう?」と提案してくれるはずです。

私の生徒さんたちも初回レッスンでは、
「今まで好きな曲は言っちゃいけないのかと思ってた!」
と嬉しそうに譜読みに取り組んでいる方が多かったです。

私自身も、自分で選曲してチャレンジした曲は
難曲でもオーディションに合格したり、試験でもいつもより高い得点が出てました。
カンナ先生

 

譜読みが遅い人!曲をたくさん聴いて譜読みの速度アップ!

ポイント

ちなみに、好きで聴いている曲は譜読みも早いです。
耳でなんとなく構成を理解しているので、譜読みが楽になります。

譜読みが遅くて悩んでいる方も、曲をたくさん聴いてみてくださいね♪

※譜読みについても、質問があればまた質問コーナーでお答えします!

 

「楽しい」をいっぱい用意してください

今まで挙げてきた以外でも、集中できない原因はあると思います。

ポイント

・ピアノ以外で不安なことがある
・クラシックを好きになれない
・なんとなく音楽高校に来てしまった
・音大に行きたいけど行けるか不安

色んなことを考えると思います。

でも、私が思うことは一つです。

せっかく音楽に没頭できる学校に来たなら、この3年間は楽しんだ方がいい!
カンナ先生

クラシックよりK-POPが好きでもいいんです!
たまには練習ばかりじゃなくて、遊んだっていいんです!

どうせなら好きな曲で上手くなって、3年間の音高生活を送りたくないですか?

3年間って早いんですよね。
今3年生だとしても、上達することは可能です。

気の合う友達・好きな人と仲良くなった瞬間、
学校に行くのが楽しくなったりしませんか?

カンナ先生

課題曲を好きになれない場合などは、
色んなピアニストの演奏を聴いてみるのがオススメです。
「この人の解釈、かっこいいな~!」となったら曲も好きになってくるかもしれません!

 

ちなみにカンナ先生の音高時代は…?オススメの練習方法は?

私も高校2年生まで、練習に集中できないタイプでした。

集中している実感が湧いたのは、受験生だった高校3年生です。
私の変化をまとめると、こんな感じです。↓

ポイント

受験曲がかっこよくて、モチベーションが上がった
・滑り止めなどは受験しなかったので、受験への緊張感が途切れなかった
・東京音大を受験することを後輩たちも知っていたので、多少のプレッシャーがやる気に

受験期で、上達する人はかなり多いです。
みんな危機感からいつも以上のやる気が発揮されていました。

それでも、どうしても集中できない日はやってくるんです!(今でもあります)

私自身は、集中するとグッと入り込めるタイプなのですが、
もうどうにも集中できない日は勿論あります。人間なら、みんなあるんです。

こういう集中できない日は「ああ、今はもうやめておこう」と時間を置くようにしています。

そのうち「そろそろ弾こう」と思って弾き始めるので、焦らないようにしています。

おすすめの練習時間は?注意点は?

先生って、どんな風に練習してるの?」と気になった方もいるでしょうか。

時間の使い方だけでも、効率は上がります。

これは私のやり方ですが、休日に3時間練習するとします。
カンナ先生

ポイント

10時~11時、13時~14時、16時~17時

こんな感じでかなり区切って弾いてます。

この方法は、実際に生徒にもオススメしてました。

3時間通しで練習できる方は、そのまま無理に区切る必要はありません!

でももし「集中力が続かないけど練習しないと!」という日は区切ってみてください。

ピアノの前に3時間座ってたけど、譜読みや練習が進んでいないより、
1時間ずつ区切って課題が終わってしまう方が絶対に効率が良いですからね。

1時間の練習を3回!

こう聞くと、少し気が楽になってきませんか?

こういう練習に慣れてくると、もっと長い時間の練習もできるようになってきます。
だんだん時間を増やしていくのは、習慣化するのに最も有効な方法です。

注意

集中できていないときに無理やりピアノの前に座り続けると、
ピアノの練習=苦痛になってしまうので、時間を置くことをオススメします。

 

【技術面の悩み】メトロノーム使ってますか?

例えば、技術面での悩みなどはグッズで解決できたりします。

ポイント

「指が転んでしまって、うまくリズム通り連符が弾けない!」
「ある場所だけ、テンポより走ってしまう」

ピアノを練習しているときの、あるあるな悩みですよね。

レッスンでもメトロノームを使って練習してねと言われるはずです。

しかし、メトロノームには種類はあるし、
練習方法がいまいち分からない方も多いのではないでしょうか。

まずは、メトロノームの紹介をしますね。

「これを買っておけば間違いない定番メトロノーム
「私が実際に持っている、持ち運びにオススメなメトロノーム

この2つを紹介しておきます!

 

家庭・学校で一番使われているメトロノームはこれ!

一般的によく学校や家庭で使われているメトロノームは、
「日工のメトロノーム」です。
吹奏楽部だった方は、よくお世話になったと思います(笑)


このメトロノームは、家庭で使うには最適だと思います。

テンポが細かく書いてあって、扱いやすいメトロノームです。
振り子があるので、目に見えてテンポが分かるのもいいですね。

私が家庭用で使用しているのは、透明のタイプです。
見た目も可愛くて、置いてあるだけでも綺麗なのでお気に入りです!


ただし、高さだけで20㎝以上あるので、
あくまで家庭用であり、持ち運びには向きません。

持ち運び用に私が使っているメトロノームも紹介します。

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持ち運べるミニサイズ!ドイツ製のおしゃれなメトロノーム

ポイント

・家以外の外部での練習に
・発表会やコンクール前の練習室に持っていける
・持ち運びでも、電子じゃないメトロノームが使いたい

持ち運びのメトロノームって電子が多いですよね。

電池が切れたら終わりだし、
電車などで勝手に鳴る経験は皆さんしたことがあるのでは(笑)

ゼンマイ式なので、電池切れの心配がないのがポイントです!

このメトロノームは、音が柔らかくて耳に触らないので個人的に好きです!
カンナ先生

メトロノームの音って、ずっと聞いていると耳が疲れてきますよね…(笑)

ということで、持ち運びならゼンマイ式のミニサイズがおすすめです。

 

メトロノームのおすすめ練習方法

「メトロノームは買ったけど、練習方法がいまいち分からない!」

そう思った方に、私がおすすめする練習方法をご紹介します。
とっても簡単な手順なので、試してみてくださいね!

まず、テンポやリズムが崩れてしまう箇所だけ抜き出して練習します。

練習方法

①いま正確に弾けるテンポに、メトロノームの数字を合わせる(どんなに遅くてもOK)
②そのテンポで完璧に指に馴染むまで弾く(この時に、耳にリズムを叩き込む感じ)
③そのテンポで正確に弾けるようになったら、1メモリずつテンポを上げていく

これで、曲の指定するテンポまで上げればOKです!

指に馴染むまで弾かないと、テンポを上げた時に指が狂うので馴染むまで弾きましょう!

 

弱点に向き合うのは簡単じゃないけど

弱点を知っていることは財産だと話しましたが、
自分の弱点としっかり向き合うことはかなり苦しいです。

でも、向き合うなら早いに越したことはありません。

集中力をうまくコントロールできるようになると、
音楽以外でも何にでも応用できます。

もし、将来音楽以外の道に進もうと、
財産になること間違いなしです。

質問者の方が、音高生活をなるべく楽しめますように。
また悩みがあったら、メッセージお待ちしております!

カンナ先生

 

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小林かんな

ピアノ、音楽理論、ソルフェージュ講師。東京音楽大学ピアノ科卒業。 受験の音楽理論やソルフェージュ指導を得意とし、東京音大や国立音大など合格者多数輩出。 このサイトでは、講師目線でおすすめ教材や受験に関する悩みの解決法を発信しています。

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